デヴィッド・ハッセルホフって誰だよ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』鑑賞前に知りたい『ナイトライダー』の話

いやあ、首を長くして待っていた甲斐がありましたね、5月12日公開『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。筆者にとっては褒めるところしか見当たらないこの映画。ところがレビューを投稿しようにも、シナリオに仕込まれたネタバレ要素に触れずに書くことが非常に難しく、それにはまだ時期尚早もいいところなので、内容については「最高です」という一言までにしておいて、本稿では本作に挿入された数多くのネタ要素、その中でも結構重要な場面で登場するので、鑑賞前に知っておくとストーリーやキャラクターの心情を理解するために役立つネタについて解説します。

【注意】

この記事には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の小ネタに関する軽微なネタバレが含まれています。本編の重大なネタバレではありませんので、鑑賞前にお読みいただいても差し支えございません。

本作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』には、前作同様ジェームス・ガン監督の遊び心満載の「1980年代ネタ」がこれでもかってくらい登場します。使用される音楽はもはや言わずもがな、予告編でも登場した超次元モンスター、アビリスクを探査するためにスターロードが手に持っているレーダーがマテルエレクトロニクスの携帯ゲームだったり、劇中でスターロードが自分とガモーラの関係を1982年の大ヒットドラマ『チアーズ』の登場人物に例えたりと、元ネタを知っていると「宇宙人にそんなんわかるわけないだろ(笑)」とニヤニヤできるポイントが数多くあります。その多くは元ネタを知らなくても鑑賞に支障はないものばかりですが、その中に一つだけ、知らないとストーリーに置いてきぼりをくらうかもしれないネタがあるのです。

前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で、スターロードの母親が若くして脳の病気で亡くなってしまうところが描かれましたよね? 本作では、彼女メレディス・クィルがまだ元気であった頃のエピソードがいくつか登場します。その逸話の中に、幼いスターロードことピーターがまだ会ったことのない父親について、彼女が「あなたの父親はこの人よ」と実在の俳優の名前を教えていたというものがあります。その俳優の名前はデヴィッド・ハッセルホフ。聞き慣れない名前に、年若い観客の方はさぞかしポカーンとしたでしょうが、筆者世代(昭和40年台後半~50年代生まれ)にとっては非常に懐かしい名前です。1982年から86年まで、テレビ朝日系列で放送されていた大人気NBCドラマ『ナイトライダー』で主人公マイケルを演じていたのがデヴィッド・ハッセルホフさん、その人でした

ドラマ『ナイトライダー』とは

うひゃあ「ナイト2000」だ!キットォォォ!……申し訳ありません、動画を見て取り乱してしまいました。

『ナイトライダー』というドラマはですね、元刑事マイケル・ナイト(デヴィッド・ハッセルホフ)と、超優秀な人工知能K.I.T.T(キットと読みます)を搭載した喋るスーパーカー「ナイト2000」のコンビが、数々の難事件や凶悪犯罪に挑むというアクションサスペンスで、放映当時、アメリカはもちろん日本でも大人気を博しました。

このドラマの見どころは、ストーリーの面白さはもちろんですが、なんといってもドリームカー「ナイト2000」。真っ黒なボンティアック・トランザムをベースに、普通の銃弾では傷ひとつ付けられないほどの強化装甲や、最高時速500キロオーバーを誇るエンジンチューンなどを施された、まさに夢の車。その上搭載されたOS(オペレーションシステム)の人工知能K.I.T.T.は、人間よりもはるかに優秀でいて紳士。直情的なマイケルと、クールでいて優しいキット、二人?のお互いを補い合うようなナイスコンビに、世界中の視聴者はテクノロジーの未来を垣間見、ただならぬ憧れをもったわけです。私見を申せば、映画『アイアンマン』(2008)などに登場する人工知能JARVISや、もっと言えばiPhoneにインストールされているSiriなど、「人格があるかのような人工知能」の雛形は、このK.I.T.Tなのではないかと考えます。

話が少しずれましたが、そんなわけで世界中で大ヒットした『ナイトライダー』。

当然、主演のデヴィッド・ハッセルホフさんの人気も大変なものでした。精悍でハンサムな顔つきと、当時流行していた長めのヘアスタイル、ワイルドな言動。婦女子に人気が出る要素が全て詰まっていた彼は、時代のセックスシンボル、“モテ男”の筆頭株として名前を馳せていたわけです。逸話として、当時デヴィッド・ハッセルホフさんは、俳優活動とは別に歌手活動もしていたのですが、ドイツ・ブランデンブルグ門で開催したコンサートに50万人ものファンを集めたそうです。その後の彼は、重度のアルコール依存症を患ったせいで、キャリアや私生活にも翳りがでてしまったのですが、近年は依存症を克服して元気な姿を再び見せてくれるようになりました。

Recognize that car?

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』においてまさかの登場を果たすデヴィッド・ハッセルホフ。1980年代における彼の活躍と作品タイトルを、上記したくらい簡単におさえておけば、ジェームス・ガン監督の意図が判ると思います。どのように登場するか、そして登場人物たちが何を思ってその名を口にするか。それは劇場で直接確かめてください。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は現在公開中

Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/dp/B007R0QKKU/

About the author

1977年生まれ。週刊少年ジャンプ脳のクリーチャー愛好家。玩具コレクター。エンドレスダイエッター。「意識低い系」の文章を信条としています。

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