マーベル/Netflix『パニッシャー』は悲劇とトラウマを抱えた男たちの物語 ― 「スーパーパワーの持ち主は出てこない」

マーベル/Netflixが手がけるドラマ・シリーズ『パニッシャー』は、やはり従来のマーベル・ドラマとは一味も二味も違う質感の作品になりそうである。
先日ステファン・サージク監督が、本作を「ほかのマーベル・ドラマとは違う、はるかに大人向けのドラマ」だと語ったのにつづいて、今度はメイン・ヴィランを演じる俳優がドラマの特徴を語っている。

『パニッシャー』で主人公のフランク・キャッスル/パニッシャーと敵対するビリー・ルッソ/ジグソウを演じるのは、ジョナサン・ノーランが手がける話題のドラマ『ウエストワールド』(2016-)にも出演するベン・バーンズだ。決して短くないキャリアを誇る俳優だが、『パニッシャー』については「ワクワクしてる。まるで大ファンみたいな気持ちなんだよ」とその心境を打ち明けている。
ちなみにコミックのビリー・ルッソ/ジグソウといえば、男前の殺し屋ながらパニッシャーの攻撃によってガラス片で顔を激しく切り裂かれてしまい、まるでジグソーパズルのような顔になってしまったことから「ジグソウ」と名乗るキャラクターだ。バーンズも実に端正な顔立ちだが、まさかこれが本編では……。


「スーパーパワーの持ち主は出てこない」

雑誌「DAMAN」のインタビューで『パニッシャー』の内容について尋ねられたバーンズは、そのマーベル・シネマティック・ユニバース作品らしからぬ作風を簡潔に表現している。

「原作に忠実な、キツいアプローチをしていてすごく気に入ったよ。僕らの作品は、悲劇とトラウマに見舞われた男たちの物語だ。スーパーヒーローの世界では特にリアルな設定だよ。でもスーパーパワーを持ったキャラクターは出てこないし、それがこのユニバースでも独特なところだね」

あえてバーンズが“男たち”と形容しているところに注目しよう。おそらく本作で悲劇やトラウマと格闘することになるのは、辛すぎる現実と対峙せねばならないフランク・キャッスル/パニッシャーだけではなさそうだ。きっとバーンズが演じるジグソウも、そのひとりなのではなかろうか。とすれば本作は、もはや哀しみを抱えた男たちが戦いを繰り広げる「マーベル版任侠映画」ともいうべき仕上がりのシリーズになっているのかもしれない……。

パニッシャーと向き合うことこそが「チャレンジ」

本作でパニッシャーを演じるのは、ドラマ『デアデビル』シーズン2に引き続きジョン・バーンサルだ。バーンズはバーンサルを「まさしくフランク・キャッスル」と絶賛し、彼と敵対するキャラクターを演じることに非常に苦心したことを明かしている。

「パニッシャーに敵対するキャラクターを見つけることこそが大きなチャレンジだ。あんなに魅力的かつ暴力的で、カリスマ性のあるキャラクターがいるなかで、彼と釣り合ったり、彼を引き立たせたりする性質を見つけるのがチャレンジだったよ。アクションシーンも身体的にかなり辛かったね……ニューヨークのブルックリンで、すごく寒い夜にたくさん撮ったんだ。撮影中はずっと怪我なんかが絶えなかった」

しかしこうした言葉からは、バーンズが『パニッシャー』の撮影にやりがいを感じていたことが十分に伝わってくる。実際に彼は、自らの仕事ぶりには相当の自信があるようだ。

「俳優はみんな、もし自分がやるならスーパーヒーローなのかヴィランなのかって想像するものさ。僕の場合は自分で思ってたのとは違ったけど、“彼はこうあるべきだ”なんて考えすぎずに役を作り上げられて良かったよ」

『パニッシャー』といえば主人公のフランク・キャッスル、しかし本作ではベン・バーンズ扮する悪役にも大きな注目が集まりそうだ。どんなビジュアルで、どんな演技を見せてくれるのか、もうしばらく楽しみに待つことにしよう!

マーベル/Netflixドラマ『パニッシャー』は2017年11月の配信予定とされるが、公式発表はなされていない。もしや『ディフェンダーズ』の配信直後になんらかの動きがあるだろうか?

Source: http://daman.co.id/ben-barnes-journey-to-the-small-screen/

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1989年生まれ。ORIVERcinema編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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