映画ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の新TVスポット“Breath”が公開された。タイトルの通り、ダース・ベイダーの呼吸音が響きつづける不気味な映像なのだが、その中に、かつて「スター・ウォーズ」に登場した悪役が映っている、と話題を呼んでいる。男の名前はウィルハフ・ターキン『エピソード4/新たなる希望』でデス・スターの指揮官を務めた人物である。

帝国でもっとも冷徹な悪役が甦る?

https://www.youtube.com/watch?v=BBNc7Pz35OA

https://www.youtube.com/watch?v=BBNc7Pz35OA

ほんの数秒だけ確認できる正体不明の後ろ姿を、すでに多くのファンや海外メディアは「ウィルハフ・ターキンではないか」と予想している。ターキンは「スター・ウォーズ」の記念すべき第1作『エピソード4/新たなる希望』に登場し、ダース・ベイダーよりも格上のグランド・モフという肩書きでデス・スターの指揮官を務めていた。レイア姫の故郷・オルデランをあっさり破壊するという冷徹ぶりで、ダース・ベイダーと双璧の存在感を残したキャラクターだ。

『エピソード4/新たなる希望』より http://www.starwars.com/video/destruction-of-alderaan

『エピソード4/新たなる希望』より http://www.starwars.com/video/destruction-of-alderaan

もっとも『ローグ・ワン』で描かれるストーリーの時点では、デス・スター計画を指揮する人物はターキンではなくオーソン・クレニック総督である。ギャレス・エドワーズ監督は、クレニックが元労働者階級の人物であり、「絶望的なヒエラルキーの壁にぶち当たり、クレニックかターキンか、それとも別の人物かという状況に立たされる」と話している。しかしこの発言当時は、“クレニック対ターキン”という図式が設定レベルにすぎないのか、本編に深く関わるのかはわからなかった。

しかしターキンが『ローグ・ワン』に登場するとなれば話は別だ。ダース・ベイダーを間に挟む形で、クレニックとターキンは権力をめぐって争うことになるだろう。そしてシリーズの観客が知る通り、クレニックは敗れ、ターキンが勝つのである。アナザー・ストーリーとはいえ、『エピソード4』前日譚としての側面がより濃くなるだろう。

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映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の公開までおよそ1ヶ月半。先日新たな予告編も公開されたものの、『ローグ・ワン』がどんなテイストの作品になるのかはまだ予想がつかない

俳優は誰か?全身CG?

『ローグ・ワン』にターキンが登場するとして、気になるのは彼を演じる俳優の存在だ。『エピソード4』でターキンを演じたピーター・カッシングは1994年に病死している。『エピソード3/シスの復讐』(2005年)でチラリと登場した際は、カッシングに容姿の似たウェイン・パイグラムが演じたが、入念なメイクと引きの画で“カッシングに見せた”というのが正確なところだった。

『エピソード3/シスの復讐』より  http://www.starwars.com/databank/death-star

『エピソード3/シスの復讐』より  http://www.starwars.com/databank/death-star

現在、『ローグ・ワン』でターキンを演じる人物として有力なのは、フルCGのピーター・カッシングだ。

2015年8月、こっそりと「ピーター・カッシングがCGで『ローグ・ワン』に登場する」という噂がこっそり報じられていた。情報源の人物は「カッシングが物語上とても重要」だとして、製作チームが「史上もっとも複雑で予算のかかる再創造」に挑んでいると話した。『ローグ・ワン』でVFXスーパーバイザーを務めるジョン・ノール氏は、以前のインタビューで「とある楽しい発明」の存在を認めつつ、その内容は「秘密にしておきたい」と述べている。その発明こそ、もしやターキンの復活なのだろうか?

思えば『アントマン』ではマイケル・ダグラスが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではロバート・ダウニー・Jr.が、最新のCG技術によって目を見張る“若返り”を見せていた。しかし彼らの場合は本人が現役であり、若い頃の映像も鮮明に残っている。CG技術の発達していない時代を生き、すでにこの世にいないカッシングを甦らせることは本当に可能なのだろうか?

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【注意】この記事には、映画『シビルウォー / キャプテン・アメリカ』の映画前半部分の内容に触れています。---------------『シビルウォー / キャプテン・アメリカ』の前

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は2016年12月16日公開。TVスポットに映っていた人物が本当にウィルハフ・ターキンなのか、それともフタを開ければまったくの別人なのかは劇場でご確認いただきたい。

ちなみに『エピソード4』の前日譚として、ターキンを主人公とした小説『スター・ウォーズ ターキン』が発売されている。邦訳版も販売されているので、『ローグ・ワン』の予習も兼ねて是非読んでみよう。

sources: http://www.ew.com/article/2016/11/28/grand-moff-tarkin-resurrected-new-rogue-one-teaser
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3207415/Dracula-legend-grave-Star-Wars-prequel-Peter-Cushing-digitally-recreated-new-spin-Rogue-One.html
Eyecatch Image: http://www.heyuguys.com/star-wars-rogue-one-moff-tarkin/ (remixed by ORIVERcinema)

About the author

1989年生まれ。映画・演劇に関するニュースやコラムなどの執筆、また舞台脚本(台本)の構成・編集を手がけています。オリジナル記事、翻訳ベース記事ともに担当しております。お気づきの点などございましたら、ぜひお知らせくださいませ。

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